恵みのしずく(39) 「献 児 式 」 ソフィア・真愛・ ウォーレン
「献 児 式 」
ソフィア・真愛・ ウォーレン
(2003年9月21日 聖望キリスト教会にて)
付〈ソフィアの取りなしの祈り〉
(2016年7月17日、カナダCANの礼拝にて)
は じ め に
上記の3ページにも及ぶ「献児式」の式文が発見されたのは、前38号の恵みのしずく「感謝します!」のお蔭です。2003年12月28日(日)の「一年の感謝礼拝」での32人の感謝スピーチの文集が見つかって、その巻末に〈2003年の特記事項の数々〉を付記しようと思い至り、2003年の私の教会ノートを1月から丹念に見てゆき、9月21日(日)の頁の間にこの式文があったのです。
恥ずかしながら、その年の7月19日に生まれた私たち夫婦の5番目の孫ソフィアの献児式が、こんなに懇(ねんご)ろに行なわれたのに、すっかり忘れていたのです。
それで妻がすぐにカナダの娘志保子に電話すると、「私もその式文、もうないので至急送って欲しい」と。携帯で写真を撮り、すぐに送ると、暫くして返事が来ました。
「思い出した。これは、あの時、聖霊が強く自分に働いて、作らされたもの。お父さん、よくとっておいてくれたわネ!」という返事でした。
この出来事を通して、私が改めて教えられたことは、私たちの主なるお方は、何と誠実なお方であるかです。その時は真剣に祈った願い事でもすぐに忘れてしまう私たちですが、主なるイエス様は、それらを忘れずに果たし続けて下さっているのですね。
「主の恵みによって授かった、この幼子ソフィアを、私たちは信仰において神様に捧げます。この子は生涯、主に捧げられた者です」と、あの時、真剣に祈った両親の祈り、そして多くの者がそれに唱和した祈りに主は応え続けて下さって、今のソフィアがあることを改めて覚え、主に心から感謝しました。
その「献児式」を行なった2003年9月21日(日)の主日は、ウォーレン志保子姉がマルコの福音書9:33〜37、10:13〜16より「子供を抱きしめるイエス・キリスト」と題して奨励をしています。そのあとに「献児式」があり、竹下静姉が特別賛美をしてくれています。翌週9月28日(日)の「先週の礼拝」には、こうあります。
「金曜日(19日)、土曜日(20日)と矢崎弘恵姉の葬儀一切を終えた翌日の主日礼拝。今度は、その中で、教会に授かった幼子、ソフィア・真(ま)愛(な)ちゃんを一同が共に神に感謝し、祝福を祈る献児式が行なわれた。悲しみも喜びも共有していく━ここに教会の存在理由があり、また大きな恵みがあるのだ」と。
2021年8月28日記 大竹 堅固
「献児式」(ソフィア・真愛・ウォーレン)
(2003年9月21日・聖望キリスト教会にて)
(久保田兄)
これから、7月19日に誕生したウォーレン・ソフィア・真愛ちゃんの献児式を行ないます。献児式とは、神様の恵みによって授かった幼児を、両親が神の御前に捧げ、信仰をもって幼児を育てていくことを神と人々の前で誓う式のことです。また、集まった人々もその証人として、この幼子の誕生を共に神に感謝し、祝福を祈る意味があります。
藤崎先生がよく言われますが、「幼子は教会の宝」です。このように今日、献児式が持てることは、本当に喜ばしい神様の恵みです。
(ケン&志保子)
神様のみ手の中、2003年7月19日朝1時27分に、ソフィア真愛が最初の息をし、この世に誕生しました。神様が私たち夫婦に、この尊いひとりの人間を授けて下さったことに、私たちは心から神様に感謝を捧げます。
(ケン・ウォーレン)
聖書を一ヵ所読みます。
「わたしはこの子を授かるようにと祈り、主はわたしが願ったことをかなえてくださいました。わたしは、この子を主にささげます。この子は生涯、主にささげられた者です。」(Ⅰサムエル1:27~28)
This child, Sophia, is a gift from God.
この幼子ソフィア真愛は、神様からの賜物です。
We have been given Sophia, now we delicate her and her life back to the Lord.
いま読んだ聖書のみ言葉のように、主の恵みによって授かったこの幼子ソフィアを、私たちは信仰において、神様に捧げます。この子は生涯、主に捧げられた者です。
We believe that the Lord will guide and protect Sophia throughout her life.
And we now, commit her life to the Lord’s Almighty hand.
全宇宙を造り、私たち人間を造られた、創造主なる神様がこの幼子ソフィア真愛の全生涯を守り、導き、祝福して下さることを私たちは信じ、ソフィアを主の全能の御手に委ねます。
(風岡姉)―起立―
ウォーレン・ケン兄と志保子姉、神様があなたたちをソフィアちゃんの親として選びました。神様があなたたち夫婦を祝福し、親としての知恵を絶えず与えて下さることを祈ります。親としての知恵を与える聖書の箇所を読みます。
「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神・主を愛しなさい。また、隣人を自分のように愛しなさい。私がきょう、あなたに命じるこれらのことばを、あなたの心に刻みなさい。これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家にすわっているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、これを唱えなさい。」(申命記6:5~7)
(ケン&志保子)
わたしケンとわたし志保子は、そのみ言葉を心に刻みます。主から託されたソフィアの地上の親として責任を持ち、そしてイエス・キリストにある愛を保ち、祈りと信仰によって、この尊い神の賜物ソフィアを育てていくことを、いま私たちは神様と人々の前で誓います。
(小林兄)―起立―
今日、ここに集う一人一人は、その誓いの証人です。証人とは、その誓いを聞き、実際にその誓いに荷担することを意味します。キリストにある兄弟・姉妹たち、そして今日ここに集う皆さん一人一人に聞きます。
ウォーレン・ソフィア・真愛ちゃんの誕生を祝い、この子の成長を見守り、祝福する思いがある方は、その場にお立ち下さり、その意向を表わして下さい。また、この幼子ソフィアちゃんに祝福の手を置くように、隣の人と手をつないで下さい。今日、読んだ聖書の箇所を、もう一度、読みます。
「イエスは、ひとりの子どもを連れて来て、彼らの真ん中に立たせ、腕に抱き寄せて、彼らに言われた。だれでも、このような幼子たちのひとりを、わたしの名のゆえに受け入れるならば、わたしを受け入れるのです。」
(マルコ9:36~37)
(佐々木姉)―起立―
ソフィアちゃん、私たちはあなたの誕生を心から喜び、祝福します。
あなたは、ウォーレン夫妻の子供であると同時に、また教会の子供でもあります。教会の子供として、私たちはあなたの成長を心から見守り、神に祈ります。
今日またこうして、キリストの教会に一人の幼子が祝福され、加えられたことを本当に嬉しく、神に感謝します。
(大竹兄)
ケン兄と志保子姉が聖書から“ソフィア真愛”と名前をつけました。
ソフィアは、ギリシャ語で「神の知恵」という意味です。そして、マナは“真実の愛”と書きます。両親の祈りが込められたこの名前のように、この幼子ソフィア真愛の生涯が、神様の知恵と愛に満たされることを私たちも祈ります。聖書を読みます。
「わたしたちは、キリストにおいて、その血によって贖われ、罪を赦されました。これは、神の豊かな恵みによるものです。神はこの恵みをわたしたちの上にあふれさせ、すべての知恵と理解を与えて、秘められた計画をわたしたちに知らせてくださいました。」(エペソ1:7~9)
「ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。」
(ローマ11:33)
(ケン&志保子)
神様が、このソフィアに知恵を与え、心の目を開き、イエス・キリストによって示された神の深い愛を生涯にわたって、ソフィアが知ることができるように! わたしたちは祈ります。
(司会者:竹下兄)
それでは、(隣の方と手をつないだまま)ソフィア真愛ちゃんの上に、また両親のウォーレン・ケン兄、志保子姉の上に祝福のお祈りを、佐々木兄と岩井睦美姉よろしくお願いします。
━祈り━
(ケン&志保子)
感謝の言葉。
(司会者:竹下兄)
皆さん、どうぞ、ご着席ください。それでは特別賛美をもって、この献児式を終わります。
(以上)
最後に、この「献児式」から約13年後、私たちの「金婚式」のお祝いにウォーレン家が私たちを7月12日から2週間カナダに招待してくれました。その折の7月17日(日)に、その教会「CAN」(Church fo All Nations)の礼拝で、私が語らせて頂いた内容は、既に刊行の「恵みのしずく」(36)の通りです。
実は、その時の最後のお祈りをしてくれたのが2日後に13歳を迎えるソフィアだったのです。ソフィアが英語で書いたものを、予め志保子が日本語に訳してくれていたので、私たちも理解出来ました。そして、ハレルヤ! と主を賛美したのでした。どうぞ、聴いてあげてください。
(2021年8月28日記 大竹 堅固)
〈ソフィアの取りなしの祈り〉
(2016年7月17日 CANの礼拝にて)
祈りましょう!
天の父なる神様、今日の礼拝を心から感謝します。私たちの救い主イエス・キリストの御名を讃えます。なぜなら、イエス様、あなたは私たちを愛してくださり、あなたの栄光に満ちた御国へと迎え入れてくださるからです!
今日は、私のおじいちゃん(大竹堅固)が、私たちの教会(CAN)に励ましのメッセージをもたらしてくださったことを、ありがとうございます。主よ、またあなたは、このように日本の教会(聖望キリスト教会)とカナダの教会(CAN)をつなげてくださり、キリストにある一致を与えてくれて、ありがとうございます!
主よ、あなたは私たちの祈りに応えてくださって、おじいちゃん、おばあちゃん、風岡明子おばさんを無事にバンクーバーへと連れて来てくださったことを、本当にありがとうございます。どうか、カナダ滞在中、彼らを祝福し、安息を与え、生涯、忘れられない旅としてください。
このChurch of All Nationsのために祈ります。この教会の主はあなたです。この教会が、引き続き、聖霊に導かれて成長していくことができますように! 私たち信徒一人一人が、キリストを愛し、私たちの周りの隣人に福音を分かち合う、忠実な僕として、造り替えてください!
また、New Edenミニストリーを、いつも導いてくださり、イエス様、ありがとうございます。この働きを通して、人々があなたに出会い、あなたの美しい創造の御業を讃え、またあなたともっと親しい関係を持つことが出来ますように! まだあなたを救い主として知らない人々が、この働きに集っています。彼らが、真の光であるイエス・キリストと共に歩む日が来ますように祈ります。
この教会の日曜学校の子供たちのために祈ります(みくりちゃん、はるなちゃん、けいたくん、あいかちゃん、あなちゃん、なおみちゃん、ザカラヤくん、ジョシュアと私)。私たち一人一人を、これからも守り、導いてください。神の子供として、私たちを成長させてください。私たちが、あなたの愛と平和の光となることができますように。
まだ洗礼を受けていない子供たちを、特に導いてください。お願いします。いつの日か、キリストにある本当の兄弟、姉妹となれる日が来ることを、私は疑わず、信じ、希望をもって待ちます! 主よ、お願いします!
いま、具合の悪い人、病の中にある人のことを祈ります(特に、バーナードさんのことを祈ります)。また、今ここに集う人たちの心の中にある人々の上に、あなたの癒しの力、救いと平安で満たしてください。
これは個人的な祈りですが、あさって私は13歳の誕生日を迎えます。この13年間で一番の喜びは、あなたを私の救い主として知ったことです。また、あなたは、この13年間、私の周りに愛情深い両親、家族、教会の人たちを与えて、私を包んでくれています。本当に、ありがとうございます。
また、私と同じ日にネイトが誕生日を迎えます。ネイトと仁美(ひとみ)さんを、これからも祝福してください。
今日は、まさるさんと雅(まさ)さんの誕生日です。彼らの両方に、美しい家族をあなたが与えてくれたことを、心から感謝します。私たちは、まさるさんと雅さん、そしてご家族の上に、主の豊かな恵みがあることを祈ります。
いま、私たちは、この罪に満ちた世界のために祈ります。争いと暴力が絶えません。今週も、フランスのニュースで、恐ろしい暴力がありました。心が痛みます。それによって亡くなった方々、また愛する人を失った人たちの悲しみを覚えます。主よ、この世に平和をもたらしてください。私たちは、いつも聖餐式のたびに、あなたにこう祈りますが、いま私たちは改めて祈ります。
「世の罪を取り除く神の子羊よ。私たちを憐れんでください。私たちに、平和をお与えください!」(アングリカン聖餐式祈祷文)
きょう、ここにいるあなたの民とともに、あなたを賛美します! あなたは、私たちの造り主であり、私たちすべての救い主です! 私たちの生活が、あなたの栄光を現わすことが出来るように、引き続き私たちを導き、祝福してください。
聖霊の力によって、今週も、私たちをこの世にお遣わしください!
あなたの以下のみことば、この約束とともに、私たちは希望を得て、出て行きます。
「主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災(わざわい)を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。」(エレミヤ書29:11)
これらの祈り、イエスの御名によって捧げます。アーメン。
(以上)